「利用者さんに興味を持ってほしい」
後輩にそう伝えるのは、言葉にならない思いや、何気ない行動の中に支援のきっかけがあることを知っているから。
いくつもの施設で経験を重ね、今も利用者さんの笑顔に力をもらいながら働くIさんに、仕事の中で見つけた#ジキョれを聞きました。
知ろうとすることから、
#ジキョれは始まる
Iさん
グループリーダー / 2012年入社
大阪自彊館に入職したきっかけを教えてください。
大学生の時、就職活動で福祉の就職フェアに行ったことがきっかけです。大阪自彊館のブースで「生活困窮支援」や「自立支援」についての話を聞き、どんな仕事なのだろうと興味を持ち、面接を受けて入職しました。
もともと福祉に出会ったのは、小学生の時です。近くの特別支援学校との交流をきっかけに、福祉の分野に関心を持つようになりました。
大学卒業後、西成の救護施設「白雲寮」に配属され、3年間勤務しました。その後、障がい者施設「今宮寮」に6か月、新規移転に伴って「いまみや」に配属され4年、現在は淀川を渡って東淀川区にある障がい者支援施設「エフォール」で勤務しています。エフォールでは6年6か月目になります。
仕事をする上で、大切にしていることは何ですか?
仕事とプライベートをしっかり区別して、切り替えを大事にしています。と言いたいところですが、実際には、利用者さんの何気ない笑顔や行動に、こちらがクスッとしてしまうことがあります。
少し特殊かもしれませんが、仕事で疲れた時に、利用者さんの何気ない行動を見ると、逆に息抜きができるんです。そして、また頑張ろうと思えます。
印象に残っている利用者支援はありますか?
障がい者支援施設いまみやで担当した利用者さんのことが印象に残っています。その方は言葉を発することはありませんでしたが、感情をリアクションや表情で伝えてくださいました。衝撃を受けたというか、とても印象的でした。
その関わりを通して、利用者さんの気持ちを汲み取る力が身に付いたと思います。
また、エフォールで担当した利用者さんから「昔、宝塚歌劇が好きで行っていた」とお話があり、個別支援で一緒に行ったことも心に残っています。昔を思い出しながら楽しんでおられる姿を見て、やって良かったと感じました。
後輩育成で意識していることはありますか?
ペアレントで後輩につく時は、いつも「利用者さんに興味を持ってほしい」と伝えています。
利用者さんの介助をする中で、その人のことを知ろうとしなければ、信頼関係もコミュニケーションもうまく取れず、介助もうまくいかないことがあります。なぜこの言動をしたのだろうと考えることが、一つの介助のきっかけにつながると思っています。
就職を考えている方へ、伝えたいことはありますか?
対人の仕事は、正直言って大変です。でも、この仕事をしていると、利用者さんに「ありがとう」と言ってもらえる場面も多く、やりがいを感じます。
よかったら一度、どんな雰囲気なのか見学して考えてもらいたいです。私たちはいつでもお待ちしています。
Iさんの#ジキョれは
「その人を知ろうとすること」でした。
言葉だけでは分からない思いも、表情や行動、何気ない会話の中に表れる。
そこに興味を持ち続けることが、信頼関係をつくり、次の支援へつながっていきます。