救護・生活困窮者支援

救護施設 白雲寮はくうんりょう

「白雲寮」は、疾病や障がいなどのさまざまな理由によって、日常生活を営むことが困難な成人男性の方が利用する施設です。
障がいや高齢等により社会生活に不安を抱える方には「施設内での自立」を、
地域生活への移行が可能な方には「地域での生活の実現と定着」をめざした支援を行っています。
「自彊不息」の精神で「他律から自律」、「依存から自立」を基本方針とし、
利用者個々の目標やニーズに応じた個別支援計画の策定とサービスの提供に努め、一人ひとりの特性に応じた作業や日中活動を計画的かつ効果的に実施しています。
また、自活訓練や居宅生活訓練を通じて、利用者が安定して居宅生活へ移行できるよう、
退所後もその地域で明るく元気に、より良好な生活を続けられるよう支援をすすめています。
このように、利用者一人ひとりの人格を尊重した支援を行うと共に、「こころに響くサービス」の提供に努めています。

所在地 〒557-0014 大阪市西成区天下茶屋1丁目3番17号
TEL 06-6659-8800
事業開始 昭和42(1967)年 7月1日
法律・種別 生活保護法による救護施設
定員 60名
付帯事業 保護施設通所事業・救護施設居宅生活訓練事業

救護施設 JIKYOじきょう

令和4年6月に救護施設JIKYO(じきょう)が開設いたしました。永らく本館で「こころに響くサービス」を提供してきた救護施設「白雲寮」(昭和42年開設)の建替えの前段階として定員240名のうち180名がこのJIKYOに移転することとなりました。 法人名の自彊とは「自ら強くする」という意味であり、これを110年もの間理念として掲げてまいりました。その精神を受け継ぎ、また白雲寮で培ってきた英知を結集し、新しい施設として歩んでまいります。
救護施設は、身体や精神の障害や、何らかの課題(生きづらさ)を抱えていて、日常生活を営むことが困難な方たちが利用している福祉施設です。利用者一人ひとりのその人らしい豊かな生活の実現に向けて、日常生活支援や生産活動等を通して生活の基盤を整え、就労や地域生活移行など、利用者の目標や意向に沿ってそれぞれの自立を目指した取り組みを行います。
居宅生活に移ることを希望される利用者を対象に「救護施設居宅生活訓練事業」を、退所者の居宅生活を支援するためには通所または訪問により生活全般の相談・支援を行う「保護施設通所事業」を行い、ニーズに特化した事業にも取り組んでまいります。

所在地 〒557-0003 大阪市西成区天下茶屋北2-7-5
TEL 06-6632-8808
事業開始 令和4(2022)年 6月2日
法律・種別 生活保護法による救護施設
定員 180名
付帯事業 保護施設通所事業・救護施設居宅生活訓練事業

救護施設 ひきふね

「ひきふね」は、疫病や障がいがあり、何らかの生活上の問題のため日常生活を営むことが困難な方が入所し、健康で安心して生活しつつ、自立をめざす施設です。
利用には障がいの種別による制限はありません。利用者個々の目標やニーズに応じた個別支援計画の策定とサービスの提供、一人ひとりの状況に応じた作業訓練や日中活動等を実施しています。
また、「保護施設通所事業」では、施設退所後も安心して地域での居宅生活が送れるよう通所や職員の訪問等で生活全般の相談や支援を行っています。
平成28(2016)年3月1日に「甲子寮」から「ひきふね」と名称を改め現在の「大阪自彊館 萩」に移転し、利用者も職員も明るく笑顔で、また地域の方々に親しまれ愛される施設を目指しています。

所在地 〒557-0003 大阪市西成区天下茶屋北1-3-19
TEL 06-6632-6405
事業開始 昭和60(1985)年 1月1日
法律・種別 生活保護法による救護施設
定員 110名
付帯事業 保護施設通所事業、救護施設居宅生活訓練事業

救護施設 三徳寮さんとくりょう

「三徳寮」は創立者・中村三徳(なかむら みつのり)の名を冠した救護施設です。
主に障がいや疾病のために独居生活が困難な方を幅広く受け入れ、積極的な自立支援を行っています。
個々のニーズに沿って「自立支援プログラム」「個別支援計画書」を作成し、ご本人に寄り添い、時には手を差し伸べながら課題を克服しニーズに対応しています。
日常生活活性化の一助となるよう、各種クラブ活動、日帰り旅行、寮内コンサート、菜園、三徳寮まつりなどを実施し、地域住民との交流の場としても活用しています。
また、利用者の希望にそって提供する作業訓練、自立を想定した自活訓練など、本人に必要なサービスを提供し、自立に向けた取り組みを行っています。
三徳寮は「あいりん」の中にある施設の使命として、様々な事業を展開し、地域の改善に努めています。
地域で生活困窮状態を余儀なくされている労働者等に対し、相談を受け付けその自立を支援する「大阪自彊館あいりん相談室」。
地域の居宅保護者に生活指導等をする「保護施設通所事業」。
あいりん地域での結核まん延を防ぐための「西成区あいりん地域内結核対策事業」「あいりん結核患者療養支援事業」。
緊急的な援護が必要な方に対して一時的にサービスを実施する「夜間巡回事業」「緊急一時宿泊」などの各種事業(取り組み)を実施し、あいりん地域課題克服の一役を担っています。
地域の図書館として人気のある「新今宮文庫」や、交流の場としての「談話室」開放などは、地域の方々の居場所づくりの一助ともなっており、
三徳寮はこのような先駆的な取り組みを、今までもまたこれからも率先して実施していきます。

所在地 〒557-0004 大阪市西成区萩之茶屋1丁目9番14号
TEL 06-6645-0567
事業開始 平成2(1990)年2月1日
法律・種別 生活保護法による救護施設
定員 150名
付帯事業 保護施設通所事業、救護施設居宅生活訓練事業、西成区あいりん地域内結核対策事業、あいりん結核患者療養支援事業、更生援護資金事業、新今宮文庫運営事業
その他事業 大阪自彊館あいりん相談室、夜間巡回事業、緊急一時宿泊、談話室

救護施設 さわやか荘

「さわやか荘」は、昭和52(1977)年12月に「生活訓練センター」として開設しましたが、昭和60(1985)年7月に救護施設へ種別変更されました。
さわやか荘の名称は、故吉村靫生(よしむら ゆきを)元理事長が施設の建設予定地を下見に訪れた際、「とても爽やかで心地よい風を感じた」ことに由来し命名されました。
「琵琶湖就航の歌」の一節にも出てくる今津町に立地し、竹生島や伊吹山などを望む美しい自然環境に囲まれています。
さわやか荘は、「生産する施設」をめざし、作業訓練を主体として、社会適応や心身機能の維持増進、自立心の養成を図り、豊かで張り合いのある生活が保たれるように努めています。
現在は農作業や陶芸、和紙製作を軸とし、近隣事業所での館外作業なども合わせて、自立を促進する取り組みをすすめています。
地域住民の皆様にも施設の機能をご利用いただくため、各種イベントや奉仕活動等を通じて交流を深め、「開かれた施設」をめざしています。
近年では、利用者の障がいの重度化や若年層の増加、ニーズの多様化などさまざまな変化が見られます。
今後も作業訓練を中心に個々の利用者に応じた日中活動メニューを拡充し、個別支援計画に基づいた自立の実現に向けて取り組んでいきます。

所在地 〒520-1604 滋賀県高島市今津町浜分528-11
TEL 0740-22-3493
事業開始 昭和60(1985)年 7月1日
法律・種別 生活保護法による救護施設
定員 50名

救護施設 橡生とちうの里

「橡生の里」は、この土地に橡の木が生い茂っていた時代があったことにちなんで命名されました。
現在も、正門近くに記念樹として植えられた一本の橡の木があります。
ここでは、利用者の多様なニーズに対応できるよう、「生活介護」「生活訓練」「機能訓練」を日中活動のメニューに取り入れています。
食事はカフェテリア方式を採用し、リクエスト箱の設置や疾病のある利用者への治療食・刻み食も用意するなど、安心かつ満足感のある食事の提供を心がけています。また、利用者の健康維持・増進のために「健康相談」を日常的に実施し、常に適切な治療が受けられるよう、医療機関とも連携しています。定期的な各種検診を実施することで、病気の早期発見にも努めています。
また、隣接する「角川ヴィラ」と合同で、地域の行事にも参加し、施設の利用者や職員との親睦を図っています。その他、角川区内の道路清掃を定期的に行うなど、地域のための取り組みも積極的に行っています。
平成11(1999)年5月には、ボランティア組織「たんぽぽの会」が発足され、高島市今津赤十字奉仕団をはじめとしたボランティア団体のご協力をいただきながら、利用者の生活充実を図っています。
「自彊不息」の理念に則り、「こころに響くサービス」を提供できるよう、利用者一人ひとりのニーズを充足するために個別支援計画を策定し、生きがいや潤いのある生活の実現をめざしています。

所在地 〒520-1648 滋賀県高島市今津町角川1177-1
TEL 0740-24-0026
事業開始 平成4(1992)年 6月1日
法律・種別 生活保護法による救護施設
定員 160名

救護施設 角川つのがわヴィラ

「角川ヴィラ」は、主に高齢者や障がいのある利用者の介護・生活支援、就労移行支援や社会生活自立支援を行っています。
施設内は利用者の「生活の場」であることを重視し、快適で機能的な居住空間として配慮した構造になっています。
また、バリアフリー化により、利用者の自立を支援できる環境づくりにも努めています
開設当初から、利用者と職員で「250人の住む町をつくる」を合言葉に「やまびこ会」を発足し、町内会のように月1回の集会を開催するなど、連絡・意見交換・交流の場を作ってきました。
集会では町内会長と副会長、施設長、職員が出席して話し合いの場をもち、改善・要望事項などを取り上げ、問題解決を図っています。
日中は、嚥下体操や口腔ケア等を行う生活介護、歩行訓練や介護予防運動などの機能訓練、野菜や花の栽培による作業活動、カラオケやストレッチ体操などのリラクゼーション活動、利用者の障がいや能力に応じた各種作業やクラブ活動を実施しています。
心身を癒す豊かな自然環境を活かし、利用者主体の個別支援の充実を図りながら、自立を促す取り組みをすすめています。

所在地 〒520-1648 滋賀県高島市今津町角川1161
TEL 0740-24-0066
事業開始 平成8(1996)年 7月17日
法律・種別 生活保護法による救護施設
定員 200名

三徳さんとく生活 ケアセンター

「三徳生活ケアセンター」は大阪市補助事業として、短期間の援護を必要とする成人男性の、心身のリフレッシュと自立促進を目的に、救護施設「三徳寮」に併設して開設されました。平成20(2008)年からは大阪市からの受託事業となり、名称も以前の「三徳寮生活ケアセンター」から現在名に改称しています。
利用者は、高齢や病弱等の理由により一時的に支援を必要とする方が対象となっています。
また、大阪市内において、やむなく路上や公園等で生活する方のうち一時的な支援が必要な方をはじめ、大阪市24区の保健福祉センター、野宿生活者巡回相談室、その他の民間団体などの依頼により、短期間の入所が必要な方、その他緊急に援護を必要とする方の受け入れも行っています。
近年、将来に不安を募らせる高齢者や社会的ストレスによって心の病がある方など、利用される方の状況も変化してきました。
こうした状況の変化に応じた取り組みを進めるとともに、心身をリフレッシュできる場として貢献できる施設をめざしています。

所在地 〒557-0004 大阪市西成区萩之茶屋1丁目9番17号
TEL 06-6645-0567
事業開始 平成2(1990)年8月1日
法律・種別 生活困窮者自立支援法による一時生活支援事業
定員 100名

野宿生活者巡回相談室

大阪市内には、バブル崩壊以降、続く不況などから、多くの野宿生活者が公園や駅舎、河川敷などで生活していました。
平成10(1998)年の調査では、大阪市内だけで8,660名の野宿生活者が確認されています。
平成11(1999)年8月に、大阪市から大阪市生活保護施設連盟に対策事業が委託され、「野宿生活者巡回相談室」が開設されることになりました
当法人では、開設当初からこの事業に関わってきましたが、平成17(2005)年4月からは大阪市からの受託事業として運営をしています。
業務の内容は、巡回相談員が大阪市内の各地域に出向き、野宿生活を送る人々の生活や健康状態、悩みなどについて面接を行い、一人ひとりの状況把握に努め、それに対応した支援を行っています。
また、医師・看護職員を伴っての「巡回健康相談」、「精神保健相談」も実施しています。
事業の推進にあたっては、各区保健福祉センターなどと密接に連携するとともに、工営所、公園事務所、河川事務所、NPO法人等各機関などの協力も得て、効果的に取り組んでいます。

事業開始 平成17(2005)年4月1日
法律・種別 社会福祉法による生活困窮者に対する支援相談事業